大学ゼミ生と『お花DEお話し』

6月に、大学3年のゼミ生4人と「お花DEお話し」してきました。

ご担当の先生からは「新しくゼミがスタートしたばかりなので、お花を通して、お互いのことをもっとよく知りたい。相手の良いところはもちろん、自分自身の良いところにも気づいて自信をもってほしい。そんなきっかけにしたい」とのご依頼でしたので、いつもより、花と向き合う時間とお互いの作品を見ながら、お話しする時間を多めにとりました。

4人とも、いけばな初心者さん。最初こそ戸惑っていましたが、手を動かし始めたらどんどんハサミが動きます。とても真剣に、枝を選び、よい線を見つけ出してくれました。

みなさん、活け終わってからのシェアが素晴らしかったので、ご紹介します。

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①考えるな!感じろ!!

②同じ材料なのに、出来上がりはみんな違う。これって、同じことを見たり聞いたりしていても、一人一人受け止め方も表現方法も違うってことだよね。

③最初は、「何が正解だろう???」と思って迷っていたけど、途中から開き直って「正解なんてないんだ!」と思えて、やってみたらうまくいった。今まで恥ずかしくって自分を出すことはあまりなかったけど、思い切って出してみちゃった。

④最初は切るのがかわいそうと思っていたけど、せっかくなら一番よく見せてあげたいから、一生懸命選んで切った。最初はただの「葉っぱ」に見えていたけど、だんだん可愛く思えてきた!

⑤こんなこと難しくてできない!と思っていたけど、とっても楽しかった。続けてやりたいからサークルにできないかな〜〜〜(サークル申請しちゃおうかな♪)

⑥今の自分の心がそのまんま出ていて、花とかが下向きだったけど、周りのみんなの生け方をみて、工夫してみたらよくなった。

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たった1時間30分の体験です。限られた時間で私が伝えられることは、ほんのわずか。でも、こんなにたくさんのことを「自分で」見つけだして、言葉に出せるなんて、すごいです。

それぞれの発言に対する、まわりからのコメントもあり、お互いに響き合っていました。

 

ご依頼いただいた、ゼミの先生からの言葉がとても嬉しかったです。
「ゼミ生のことは、もともといい子達だと思っていたけれど、今日、お花をいけている様子を外からみていて、みんなの心の動きを感じ、「ぎゅ〜」っと抱きしめたくなった。これからのゼミ活動がますます楽しみになりました。」

 

お花を介することで、自分でも気づかなかった心の動きに気づき、お互いの理解が深まる。そんなことを目の当たりにした1時間半でした。

素敵な場面に立ち会わせていただきありがとうございました。

これからも、『お花DEお話し』を広め深めていきます。