海外渡航前に「いけばな」を!
今月は、とても嬉しい出会いがありました。
ホームページから、「海外渡航を控え、出発前に、いけばなを少しでも学んで、海外でいけばなを伝えたい!」というお問い合わせをいただき、6回という短期集中で、草月の基本の形(盛り花と投げ入れ)、お花の選び方(海外での注意点)、いけばなの歴史、フラワーアレンジとの違い・・・などなど、
私のお伝えできることを、ギュギュッと凝縮したお稽古。
とても熱心に、素直にテキストや私の言葉から、草月の心や形を読み取り、ぐんぐんと吸収してくださいます。ご自宅でも、いけ直して写真を撮ったり、家にあったお花を足して、ご自分で工夫していけたり。
なので、初心者の方だけでなく経験者でも、ちょっと難しめ・・・な、縦の添え木留めも、一度で、ピタッと留めることができました。
盛り花も、立真型と、傾真型、それぞれの逆勝手の位置関係を一通りおさらい。
今回は超短期なお稽古でしたので、基本の型をおぼえこむ、というよりも、いかに植物と楽しく会話をし、植物に寄り添って、いい表情を見出すか?
お花と仲良くなる方法を心を込めてお伝えしました。
もともと、植物が大好きな生徒さん。ぐんぐんと会話力を磨き、最終日には、こんなに素敵な自由花と、壁作品をいけてくださいました!
ハロウィンシーズンならでは、パンプキンツリーとヒペリカム。絶妙なバランスです。写真ではわかりにくいのですが、軽くひねりが入っていて、3Dなのです。
いけばなが、空間を大事にし、立体造形だということをしっかりと理解し、表現してくれました。
そして、そして、大胆な壁作品。
こちらのスタジオの壁は、漆喰を塗っているので、釘を打っても大丈夫。漆喰を塗って穴を塞ぐことができるのです。しかも、自浄作用があるので、ちょっとくらい植物の汚れがついても心配ありません。
皆さんも、ぜひ、「壁」を有効活用してくださいね!
もうね、ここまで造形していただけるなんて、植物も壁も、私も大感激!ライトが当たって、光と陰のダンスが更に素敵。
観ている私も一緒に参加させていただきました。
そして、いけばなが、誰にとっても、どこまでも自由で楽しい!ということを一緒に体感することができました。ありがとうございます。
今回は6日間のレッスンでしたが、一時帰国の際には、また素敵な作品を観せてくださいね!
そして、現地でもぜひぜひ、お花屋さんをのぞいて、ご自分のペースで「お花DEお話し」なさってみてください。
きっと、植物を通じた素敵な輪が広がっていきます。
私も、お邪魔しにいきますね。
この度は、当スタジオでのいけばなレッスンを選んでくださり、本当にありがとうございました。私も、日本の中からいけばなをもっともっと世界に発信していきます。