日本産精油 yuica スペシャリスト研修
先週末、16年ぶりの一人旅をしました。行き先は飛騨高山!
今年の春から学んでいる、日本産精油 yuicaの生まれた飛騨高山の本拠地に行き、yuicaの生みの親である稲本先生はじめ、現地のスタッフ、先生方からの講義と生産現場の見学をさせていただきました。
新幹線で一路名古屋へ。名古屋でワイドビューひだに乗り換え。窓から眺める景色の美しかったこと。
あいにく、雨が降ったり止んだりでしたが、青々とした山並み、霧立ちのぼる山肌。とても美しいです。
ただ、途中、山のかなり上の方まで住宅が立っている様子がみえたり、7月の台風の影響で、倒木があったり。人間と自然が、どうしたらいい関係でいられるのでしょう。
つい先日の台風21号では高山地方も長時間停電が続いていたとのこと。自然の威力の前には人間は無力だと改めて感じています。
講座では、森の専門家の先生から、日本の森や樹々の特徴。里山を育てることなどのお話を伺いました。
こちらの赤い実は、ニオイコブシ(タムシバ)の実。握った拳のような形をしているから、「コブシ」です。
ニオイコブシは、木から花のような、とっても華やかな香りがします。なぜなら、拳との生育地のすみ分けで、少し目立たない崖っぷちに追いやられたため、虫や鳥たちに気づいてもらえるよう、とても良い香りを出すように進化したとのこと。
勝負に負けたことで、創意工夫をして、進化するのですね。
精油の抽出現場も見せていただきました。
140リットル(60キログラム)の樹木の枝葉を粉砕したものを蒸留し、抽出されるのは、わずかにコップ4分の1程度。
この、三角のロートの上に浮いている、黄色い液体のみが、精油です。それだけ、貴重で植物の力がギュっと凝縮されているということもわかります。
スタッフの方々が、近くの森から枝葉を集め、粉砕するところから抽出するところまでを手作業でされている。本当に生産者の顔がわかる貴重な精油だということがよくわかりました。トレーサビリティーがはっきりしていることもyuicaの大切にしている特徴の一つです。
翌日の森探索では、こんな素敵なツリーハウスにも出会えました。晴れていれば、乗鞍岳も見えるそうです。
無事、二日間の学びを終え、正プラス代表 稲本先生より、「yuicaスペシャリスト」認定証をいただきました。
飛騨高山の森を育て、yuicaを生み出した先生から直接の講義をいただき、感謝です。
今回の研修では、自然の中で2日間を過ごし、いかに人間は自然に生かされているかということを実感しました。まるで精油のように、ギュギュッと凝縮した学びです。ちょうど前後に、自然の大きな力を感じる自然現象もあり、いかに人間が、傲慢に自然を利用しコントロールしたつもりになっていたかということも感じさせられます。
もっと、自然の声を聞き、自然に生かされていることを感謝していきたいと思います。
そのために自分ができることは、ほんの小さなことですが、今までのいけばなでの活動に加え、今後は、日本産精油の力も借りながら、日々の暮らしの中で、自然の声を聞き、自然と仲良く暮らしていくヒントをお伝えしていけたらと思います。
自然と人間の架け橋となれるような活動をしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
9月からの活動予定
今まで通り自宅でのいけばな教室、生涯学習センター講座、出張いけばな教室に加え、yuicaを使ったアロマクラフト講座、ワークショップも開催してまいります。
また、10月からは第2金曜日に、横浜Tiny Room にて、yuicaのアロマショップも開店いたします。こちらでは、精油のほか、日々の暮らしに手軽に森の香りを取り入れられるアロマ商品(シャンプー・コンディショナー、入浴剤、スキンケアグッズ)の販売を行ってまいります。商品を直接手に取り、香りをお試しいただけますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
日頃、都会で暮らしていても、森から生まれたアロマ、日本の豊かな季節を感じるいけばなを通して、自然とともに生きる感性を磨いていきましょう。