自然の恵みを巡らせる

新緑の美しい季節になりました。
どの季節も、それぞれに良さがありますが、この時期は植物のみずみずしさや発するエネルギーを感じられるので、歩いているだけでウキウキします。


植物は、季節が巡ってくると自然に芽吹き、花が咲き、実り、次の世代にタネを残したり冬眠してまた次のサイクルを迎えます。

途中で、枯れてしまった!と思っても、地中の奥深くではしっかり根が残っていて、思いがけないところから芽が出ることもあります。

地中では、隣同士の根が絡み合うこともなく、うまい具合に根を張り合っています。想像以上に広く、深く。地上の枝葉がこんなに広がっていても倒れないのは、地下でもしっかり根を張っているからなのですね。

動かないと思われている植物、ですが枝葉が太陽に向かっていく様は、本当にパワフルです。枝先から力強さが溢れ出しています。


人間は、植物からの命、恵みをいただいて衣食住にしたり、愛でたりします。ついつい、人間「が」育ててあげている、コントロールしていると思いがちですが、命をいただき、いろんなことを教えてもらっているのは、人間の方です。

そのいただいた命を、自分のところで独り占めしたり、それを確保するために争ったりするのではなく、恵みを巡らせていくと、緩やかに循環の輪が広がっていくように思います。

溜め込むのではなく、巡らせることで、世の中全体の新陳代謝が良くなり、新しい出会いや発見がある。

滞っていると、淀んでしまいますものね。常にサラサラと心地よく流れていきたいものです。

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