<草月流で磨くビジネススキル>視野を広げるために
花をいけるときには、「いかに綺麗なラインを魅せるか」「効果的なラインはどこか」などをいろいろ考えながら、そして試しながらいけていきます。
正面からだけ見ていると作品の全体像が見えにくいので、時々見る場所(視点)を変えて、上から下から横から・・・と確認していきます。
このように、さまざまな角度から同じものを見るというのは視野を広く、思い込みをなくすことに繋がります。
「この枝は、本当にここに必要か?」「無駄な線はないか?」「重複している部分はないか?」を自分の目と心で確かめながら全体を仕上げていきます。独りよがりにならない様に、第三者の眼で観ていくのです。
視点を変えて、第三者の眼で見る習慣は、仕事や育児にも役立ちます。
あれもこれもとみんな取り入れてみたら、なんだか何が言いたいのだかわからなくなってきた!考えがうまくまとまらない!そんな時は、ちょっと一息入れて「この作業は本当にいま、ここで必要か?」「同じことを繰り返し言っていないか?」と、自分に問いかけてみるのもいいかもしれません。ほどよく息抜きすることも、大事です。
ずっと濃密な作業をしているより、適度な休憩や会話の間があったほうが効率よく仕事が進む場合もありますよね。見過ごしがちな重要なポイントも押さえられるはず。
ビジネススキルやコミュニケーションに生かせる草月流いけばなの力。ぜひ一度体験してください。