あなたの「本当の想い」表現できていますか?

今日の花材は、クロモジと黄色いバラ。クロモジは、和菓子をいただく時に使う、楊枝に使われる木です。ほんのりいい香りが漂います。

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すんなりと伸びた枝の勢いを生かして、大地から空に伸び上がっていくイメージでいけました。

黄色いバラをスクッと一輪。葉っぱも一番いいお顔の子を一枚だけ残したのが、今日のポイント。

 

久々に、自分でもびっくりするくらいに、素直に心地よくいけることができました。

 

お花も、「あぁ、無理な力がかかってなくて、今日は気持ちいいなぁ」と言っています。

 

自分の本当の想いや伝えたいことを、表現できていますか?

日常生活の中で、自分の思いやアイディアを発表する場面はたくさんあります。発言したり、文章に書いたり・・・その時に、ついつい、「相手に受け入れられそうな言い方」「人に一目置かれそうな表現」「みんなのためを思った意見」にしていることはありませんか?

私は、よくあります。その場の空気を読んで、「ここでこういう意見を出すと、話がまとまりそうだな」などと、余計なことを考えることもありました。

そう、ありました。でも、そうするとその場はうまく言った様に思っても、なんだか後からモヤモヤする。「あれ、私が言いたかったのは、そうじゃなかったよね」

仕事の場面でもそうです。「本当は、こう考えている。でも、今はまだ時期じゃないから、自分にできそうな、こちらの案を出しておこう。」とか、「どうせ上司に反対されるに決まっているから、代替案で行こう。」と、最初から妥協案を出すこともありました。

それでいて、「自分がやりたいことは、本当はこんなことじゃない!いつかやってやる!!」と、中途半端な負けじ魂だけ燃やしていたこともあります。

本当のことを言う、「いつか」なんて、いつ来るんでしょうね。

自分の言葉に責任をもつ!

今日の、お稽古の花を活けていて、改めて考えました。

 

今日は、最初に枝を触って感じた、「クロモジの伸びやかな線を生かしたい」と言う、直感を信じて、それを最大限に表現しました。直感と過去の経験と、こうしたい!と言う想いをストレートに伝えることで、素材の声をよく聞き、花に無理させることも自分の思いを曲げることもなく、みる人にも、ストレートに心地よさをお伝えすることができました。(そう言う時には、心がすっと軽くなるので、頭もクリアになります)

 

もし、本当に自分がどうしてもやりたい!と思うことがあるなら、「反対されたら・・・」「人からどう思われるかな・・・」とか「誰からも認められなかったらどうしよう・・・」などと心配せずに、言ってみる。自分が本当にやりたいのなら、自分が信じていることをやってみる。「誰かのため」じゃなくて、「自分のため」に言ってみる。人のせいにしない。

 

そうすると、言い訳がなく、相手にも「どかん」とストレートに伝わるので、案外、共感してくれる人がいるのです。本気を出すと、本音が返ってきます。

 

必ずしも「賛成」してもらえなくても よい

 

批判されたり、酷評されることもありますが、必ずなんらかの反応があります。その時の反応を受け止めながら、アイディアを深めたり、修正していくことで、より自分の考えがまとまり、しっかりとした想いやプランが出来上がってきました。自分が本当にやりたいことなら、何を言われても、動じないし簡単には諦めませんね。そして、心が開けている時は、頭の中もクリアです。

かしこまらない、縮こまらない精神状態でいられると、いろんな場面でより自由に心地よい自分でいられるのです。縮こまっていない時には、周りの声も冷静に受け止められますしね。

 

かくいう私もまだまだ、自分の想いを出し切れていません。「こうした方がよさそう」とか、「受け入れられそう」に惑わされてます。だから、きちんと伝わらず遠回りをしたり、自分が本当にやりたいことと違うアドバイスをいただいて後悔したり、、、ということもあります。

 

そういう時は、花と向き合いながら「自分の本当の想いはなんだったっけ?」と問い直してます。

 

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