<いけばな少年と、いけばな成年>
今週日曜日の午前は、いけばな少年(5歳)の訪問レッスン、午後は月に一度の『自由なオハナ』(福祉施設でのいけばなプログラム)の時間でした。
少年は、まずはじめに、材料の解剖から・・・ローゼル(下の写真の紅い実)の中を見てみたい!と、皮をむいてみると、なんと、こんなに鮮やかなグリーンが!
むいてみたい!と思っても、大人になると「お花がかわいそう・・・」と、なかなか思い切れません。おかげさまで、私も初めて見ることができました。感謝!
その後、モンステラの葉っぱを置き、花を配していきます。
白い実(シンフォリカルポス)も、しっかり解剖。中は湿っぽいスポンジのよう。こちらは、雲竜柳にさして、串団子にしたり、枝の先っぽに刺したり。
そして、みてください、この出来上がり!お花と戯れながら遊んでいるようでいて、全体をみると見事にまとまっています。
午後は、月に一度の『自由なオハナ』
こちらも最近、男性が仲間になってくれました。
こちらのグリーンと、紫の小花が、彼の作品です。
グリーン(アスパラガス)の形の作り方が、素晴らしいんです。茎の下から長さを調整するかと思いきや、なんと、カリスマ美容師か、植木職人のように、トップから、1ミリ単位で形を整えていきました。シルエットの美しさがハンパないです。
お花もお渡ししていたのですが、『どーしてもここにはチューリップがいい』とのことで、帰宅後のお楽しみとなりました。
お花で隠れてしまうオアシスも、きれいに整えてから使う、丁寧さが作品の仕上がりに表れています。
先輩女子も負けていませんよ。お花の位置や長さなどを見極めて、私がいけやすいように的確な指示を出してくれます。
手が不自由でも、言葉で気持ちを伝えていけることができるのです。(私も望み通りにいける技術が必要なので、手に汗握りながら真剣勝負です。)
ハードな、でもとってもハートフルないけばな三昧。な日曜日でした。