私がいけばなを通してやりたいこと
先日のワークショップで作った、糸かけ曼荼羅。
一番最初に大好きなターコイズからかけ始め、最後は濃いめのオレンジ。6色の糸で出来上がったものは、なんとも心地よいアースカラーの曼荼羅です。森と太陽と大地。そんなイメージになりました。スタジオに立てかけてあるので、見るたびにあったかいパワーをもらっています。
私がいけばな教室やいけばなスタジオでの創作活動で実現したいのは、
1「自分の心に出会う旅」
2「やってみたい!ことを、思う存分、失敗も恐れずワクワクしながら冒険してみる旅」
です。
1「自分の心に出会う旅」
草月のいけばなは、「自由に自分を表現するために」型を学び、植物と対話する心を磨きます。
花と向き合っていく中で、ふと、日常生活の中で忘れかけていた自分の感性に気づいたり、心の奥底を揺さぶる体験をします。より深く花を見つめることで、自分の中のいい面も、隠したい面も露わになり、自分の心に出会うことができます。
その時、その場限りの出会いの中で、自然から切り取られた命を、より輝かせるために、いろんな発想で花を生けて行きます。花を切ることは、残酷でもあり、心苦しいこともありますが、一度いただいた命を最大限に活かし、周りと調和して新しい「命」を生み出すのが、花を活ける心です。
楽しく花と語らいながら、時には花と折り合いをつけながら、「人間って小さい存在だなぁ」と感じるかも。自分だけではどうにもならないことにぶち当たりながら、自分の心に出会っていく旅をしましょう。
2「やってみたい!ことを、思う存分、失敗も恐れずワクワクしながら冒険してみる旅」
いけばなをする時には、基本を学びながら、いつも型どおりの花を活けるだけではなく、新しい可能性や発想を持って向き合う。それは、日常生活の中でも必要な力です。学校や職場、地域の中でいろんな学びや体験を重ねながら、自分らしい発想を持つ。新しいものを産み出していく力になります。
とはいえ、現実社会の中で、新しいことにチャレンジしたり、今までの慣習にとらわれず、時にはぶち壊して新しく創り出すのはかなりの勇気とエネルギーがいります。そして自分勝手に、新しい発想を持ち込むことが必ずしもいいとは限りません。
そこで、せめて花を活ける時、スタジオで創作活動をするときには、誰にも遠慮せず、思う存分、自分を出し、新しい自分に出会って欲しいのです。やってみて「あ〜失敗した!」と思ってもいいんです。まずはやってみること。その時の体験を味わうことで、次の一歩が踏み出せるのです。
スタジオ内で、自分を解放し、チャレンジをすることができれば、現実社会の中でも、出し惜しみせずに周りと調和しながら実現可能な方策を取れるようになります。
自分の感情や表現方法も、その時々に合わせて柔軟にコントロールすることもできます。
そして、相手との勝ち負けや善悪ではなく、「個」が自立しつつ、相手と争わずに共存できるようになります。自分の軸を持ち、十分満足できていれば、相手のことも尊重できるようになります。「いろんな考え方があるね」と自然に受け止められるようになるでしょう。
「私なんて、まだまだ・・・」とか「まだ、準備ができていないから・・・」なんて遠慮せず、「やってみたいなぁ」「やれたらいいなぁ」と思っていることがあったら、ぜひ一緒にチャレンジしてみましょう。
いけばなのお稽古でなくても、「こんなことをやってみたい」「チャレンジしたら失敗しちゃった〜」なんていうことをお話に来てくださるのも大歓迎です。
もし、一人でチャレンジが心細かったら、ぜひ私のことを誘ってください。いろんな人からのお誘いがあれば、私だけでは発見できない、面白いことに出会えそう。
そして、、、
「自由になるってどういうこと?」「どうしたら自由になるの?」と迷っている方も、小さなチャレンジができるよう、「なにそれ面白そう!!それならできるかも!?」と感じてもらえるようなことを発信して行きますね。