教室風景@東洋英和女学院大学生涯学習センター
2017年度の生涯学習センターでのレッスン、今回は3回目。
生徒さんからの「トクサを使っていけてみたい!」というリクエスト。季節ならではの素材を使うのも、いけばなの楽しみですね。
皆さんからの、「こういうことをやってみたい。このお花を使ってみたい」というリクエストは大歓迎です!
トクサは「砥草」と書きます。葉の表面に「珪酸」が含まれていてザラザラしているため、木工品や金属を磨くのに使われたので「砥ぐ草」です。かつては歯磨きにも使われたので「歯磨き草」とも呼ばれていました。
シダ類で、スギナ(ツクシ)の仲間です。たまに頭の先っぽに、ツクシみたいな帽子がついています。繁殖力も強いので、上手に挿せば、切り花からも育つそうですよ。
今回は純和風なトクサに、ちょっと大人色味のトルコキキョウを合わせてみました。
こちらです。アンバーダブルバーボン。琥珀色の八重咲きトルコ。
ちょっと茶色みがかった紫が、バーボンを思わせます。写真だと色味が難しい。
今年度の生徒さんは、初めていけばなに触れる方と、昨年から1年ご継続してくださっている方、お仲間といけばな同好会を運営されている方・・・とご経験も様々です。
でもみなさん、個々の進度にあったカリキュラムで進めますので、全く心配ありません。
お互いの作品を見ながら、基本型の復習をしたり、「1年後にはこのくらい上達するのね!」と目標にしたり、いい刺激になっています。
自分がいけている時は、どうしても自分の世界に集中して周りの声が聞こえにくいのですが、他の生徒さんへのアドバイスは、ゆとりを持って聞けることもあります。
いけ終わった後に、お互いの作品を見て、感想をお話ししたり、写真を取り合うのも楽しいひと時です。
今回の作品
(火曜クラスの皆さん、すみません。写真が撮れませんでした)
今日は、トクサの特性を生かして、『第3応用盛花』をいけた後、自由花(形にとらわれない、自由ないけかた)に挑戦です。
水曜クラスの皆さんは、いけばな2年目の方と、ベテランの方。いけばな独特の空間の捉え方にも慣れてきてくださったので、「こういう風にいけてみたかった」「ここがこの作品のポイントです」「イメージ通りにいかなかった、どこを直せばいい?」という声が聞こえます。
こちらは、背の高い3本のトクサと、短めに切ったトクサ。トクサの断面の緑の美しさに注目しました。(残念ながら、写真だとちょっとわかりにくいですが、本物はとても美しい切り口でした)
Y150の時の、「ラ マシン」(巨大なクモロボット)
立体的なカゴの様。大きな空間が魅力的でした。ぜひ生で見ていただきたい。
2本、トクサを鋭角に折ったところがポイント。あまり作り込み過ぎず、自然を生かしました。
まっすぐ1本、すうっと天に伸びていくトクサと、水面に向かう線のバランスが魅力的です。
トクサの線を集合させて、面に見立てました。トルコキキョウの葉が生き生きと水面を引き立てています。
来月は、投入のお稽古です。「リョウブ」というこれまた涼やかな枝ものをご用意する予定です。お楽しみに。
体験レッスン・見学について
2017年度春クラスは、火曜日に後1席、体験レッスンが可能です。ご興味のある方は生涯学習センターにお問い合わせください。(水曜日は満席です)
秋クラスは、10月開講です。8月からお申し込みの受付が始まります。
ご興味のある方は、日程をご確認ください。
火曜:13時10分〜14時40分
10月3日・31日、11月28日、12月19日、1月16日、2月13日
水曜:10時40分〜12時10分
10月4日、11月8日・29日、12月20日、1月17日、2月14日