<草月流で磨くビジネススキル>俯瞰力を磨くいけばな

勅使河原蒼風さんの書かれた『草月五十則』の中に、
「いけるときほど、そばでは眺めない(第26則)」という言葉があります。

花をいけるときには、心を落ち着かせて、花とじっくり向き合い、細かなところにも気を配りながら生けていきます。素材をじっくり見つめる集中力も大事です。が、そればかりにとらわれていてはいけません。
器とのバランスはどうか。一部分だけがきれいで、ほかの枝にも注意が行き届いているか?全体としてバランスがとれているか?
他人が見たときにどう感じるか???
ときどき、離れて眺めると、様々な気づきがあります。
物理的に場所を離れる・・・だけでなく、今まで、「目の前のこと」だけに集中していた気持ちから、ふっと離れて新しい気持ちで眺めることで、自分の思い込みから離れて冷静に客観的に観ることができ、人に言われずとも、「自分で」課題に気付けるのです。
常に、熱い気持ちと冷静な心をもち、自分の思いだけではなく違った視点からも眺めることがよい「いけばな」への道です。これは、経営者や組織リーダーの方は、日々の業務の中で実感されていることではないでしょうか?
「俯瞰力」磨きに「いけばな」活用してみませんか?