言葉にならないものを伝えるいけばな
台風接近中の土曜日、第3回 「『ともに生きる社会』を考える神奈川集会2018」 の壇上花を担当いたしました。
以下、集会の開催趣旨です。(DPI日本会議のホームページからお借りしました)
障害のある19名が亡くなった津久井やまゆり園事件から二年が経過し、その地では、今、再整備に向けた施設の解体工事が進められています。
私たちは、事件半年後の2017年1月26日に第1回目となる集会を、また2017年7月26日に第2回目の集会を横浜で開催しました。障害当事者や支援者等300名以上が集まり、亡くなった方々の追悼をするとともに、障害者が安心して地域で暮らすことのできる社会を作るためのアピールを承認し、神奈川県に届けました。
事件から二年になる今年の7月には、加害者Uと面会を続け、事件の本質を見極めるための取材を続けてられている神戸金史(かんべかねぶみ)さんを講師に迎え、亡くなった方々を追悼するとともに「ともに生きる社会」を考え実現するための第3回神奈川集会を開催します。
第1回目の集会と、今回、装花のご依頼をいただき、私なりに「花で何が表現できるのか?」「花をいけることでどんなメッセージを届けられるのか」考えて、花を選び、生けていきます。
今回、私が選んだのは、
グロリオサ、ユリ、ヒマワリ、クルクマ、トルコキキョウ、蓮の実、タニワタリ、スティールグラス。
8種40本の切花。花は与えられた短い時間の中で、自分の命をしっかりと生き、人々に力強くメッセージを送ってくれます。
人により受け取るメッセージは違うと思います。みんな違っていい。
何にも感じなくてもいい。送り手と受け手の感じ方が違ってもよい。
「40本の花たちが、精一杯”今”の自分を発揮して自分のために生きている。それぞれの場所で、一人一人が光を浴びて自分の人生を輝かすことが、ともに生きることなんだ!」
花を生けながら、「私は」そんなことを感じていました。
いけばなは、人の言葉にならない思い、自分でも気づいていない心の奥の声を表現することができます。それだけではなく、その場の力や集まる人々の思いを、植物がすっと受け取り表現してくれます。だから、現場でいけることを大切にしています。
植物も人間も宇宙も皆、同じ組成(水素と酸素と炭素)でできてる仲間ですからね。人工的に作られたものではなく、生き物どうしだからこそ通じるものがあるのです。
「想いを伝える・想いを届けるいけばな」
あなたの言葉にならない本当の想いを「伝える・届ける」お手伝いをさせていただきます。
いけばなを学ぶと自分で伝えられますよ♪お稽古も大歓迎です。