”いけばな”を続けてきてよかった!と思うこと

20歳で先生のお教室に入門してかれこれ○○年。人生の半分以上、お花さんとおしゃべりしています。途中、なんどもお休みしましたが、ずっと私の師匠であり心の支えであり、エンジンであり、パートナーです。

なんども花に助けられた!と思うことはありますが、
これから時々、「いけばなを続けてきてよかった〜」と思うことをお伝えしますね。

カチッとした鉄の器に涼しげなガラスの器。夏の終わりのハーモニー

で、今日のコラム。
我が家には二人の自由人男子がいます。2つ違いなので、小さい頃はいっつもくっついて遊び、親子三人、毎日どたばた喜劇。しょっちゅうどちらかが鼻血&号泣の日々でした。(当然、母の声は野太くなり、いつしか鋼の心臓といわれるように・・・)

そんなある日、次男が小学校卒業式のちょっと前に、ふと漏らした言葉で、
私の十数年の子育てライフに花丸!!がつきました。



「お母さん、ぼくがこんなに自由に自分のやりたいことを見つけて、いろんなことにチャレンジして願いが叶えられるのは、母さんがぼくの自己肯定感を最大限い引き上げてくれたからだよ。ありがとう!」

ピカ〜ン✨このくらい、世界が光りました。

あまりに突然の、(それも特別ではない日の(笑))告白にびっくり。
あたり一面に金色のキラキラが舞って見えました。本当に嬉しかったし、自分の生き方と、花を生け、いけることを教える仕事に夢中になってきて、本当に良かった!と私の方こそ自己肯定感を高めてもらい、息子たちに受け取ってもらえていたことに感激しました。

何か特別なセミナーを受けたわけでも、子育て関連の本を読んで実践したわけでもありません。

ただ一つ、自信を持って言えることは、子育て半ばの40歳になった時に、いけばなを再開し、仕事としてから心がけてきたことがあります。それは

①花の良さを見つけ出し、その良さを最大限に生かすこと。

②その良さを生かすためにどうすれば良いかを、花に聴きながら試行錯誤すること。

③どんなときも、最後は一番いいようになる!と信じて手放す、を極めること

そう思いお稽古し、教室や装花の時に心がけてきた。

これにつきます。

それ以前の私は、息子たちが失敗しないように、先回りして心配のタネを取り除いたり、無理やり、私が「良い」と思う方向に導いたりしたことも多々あります。

自分が、親や周りの大人に「縛られること」が心底嫌だったのに、自分を振り返る余裕がないときは、ついつい、、、自分の安心できる枠に収めようとしていたのかもしれません。

でも、自分自身がその「枠」の窮屈さを知っていたからこそ、その枠から飛び出す!という心地よさに気づけたのも事実です。どちらが心地よいか?自分が望んでいるか?を感じる上で、「枠」は大事。

その上で、花の良さ、本人の良さを最大限に引き出すツールの一つとして、いけばなは有効だと実感しています。

お花DEお話し®️。ぜひぜひ多くのお父さん、お母さんにいけばなを体験していただきたいと思います。

親自身が自分の枠を外すこと、本来の自分の良さに気づくことで、親子関係が、びっくりするほど心地よい自立した関係になります。
お子さんは、親の顔色を見ず、自分の本来の良さを生かして、のびのびできるし、親が想定できなかったことまで能力を発揮するようになります。

親御さんも、今までお子さんに目を向け、手をかけていた時間・体力を自分のために使い、今まで「子どものために」と我慢していたことにチャレンジできて、親子ともにハッピー。さらに進化しちゃいましょう。

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