花からのメッセージを表現する

3年前の作品。
この時は、最初、デッサンを描いた時とも先生にご説明をした時とも全く違う形にいけ上がりました。


こちらは、「森の案内人」の方のシンポジウムでの添え花。ここにご本人が登場したら、まるであたりがジャングルに見えました。
ご本人の存在感、大きいです。

ミニコンサートでの添え花。ご本人のライブ音源を聴いてからお花を用意し、現場でいけたら、ご本人の衣装と全く同じ色味でした。優しく力強い歌声とともに温かな空気感を生み出すお手伝いができたかな。

演劇の舞台での装花。はじめ、自分だけで制作をしていたときには、全くインスピレーションが湧かず、必死でしたが、舞台上で本番直前のリハーサルが始まった途端に、ダダダッ〜〜〜っと何かが降りてきて、一気に仕上がりました。
本番では、ここにもライトを当てていただき、演者の皆様と一緒に空間を創り出すことが出来、感激しました。

頭で想定して、準備していたものが、現場で全く違うものになることは、よくあります。植物の状態、場の空気、自分の状態。

私の場合、得てして、自分の思いが強い時は、心地よい作品になりません。なんだか、やりたいこと詰め込みすぎて、やかましい。

そうではなく、「こういうイメージにしたい」という思いを持ちつつ、最後は植物さんにお任せ!って、開け放てると、とてつもないパワーを発揮してくれます。

ハサミを持って、「あっ」と思ったら、完成していた・・・という感覚。自分がいけたと思えない事もしばしばです。

その後、会場内をふらりと一周しているうちに、見落としていたことや、新しいひらめきが降りてきて、修正する。
(まあ、あの人、またふらふらして遊んでいる・・・と思われがちです・・・)

そうできたときの花は、軽やかで、何か響くものがあるようです。パイプを通って、人々の心の中に直に伝わっていくような。

その作品が「好きか嫌いか?」ということを超えて、心に響く。ざわざわする。感情を揺さぶられる。そんな感じ。

自分で見ても、「わぁ楽しい」。その時、居合わせた方と一緒に見ても「まぁ楽しい」って人ごとのように思えるのです。

これからも、ご依頼主様、お花さんや自然からのメッセージをダイレクトに届けられるよう、パイプを磨いてまいります。

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〜いけばなと日本産アロマによる空間創出〜<studio洸枝> 石塚喜三枝