「お花DEお話し」で、大事にしていること

昨年の3月31日にFacebookに徒然と書いたこと・・・思った以上に、共感してくださる方がたくさんいらっしゃいました。ありがとうございます。

私が「お花DEお話し®︎」いけばな教室を始めよう!と思った、原点です。

 

以下、2016年3月31日のFacebookから再掲します。(一部追記あり)

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子どもの頃から、「お話し」することが、とっても苦手でした。伝えたいことが頭の中にはあるのに、自分の気持ちにピッタリする言葉が、するっと出てこなかったり。思いついても話す前に忘れてしまって(というか、話し出すとバラバラになって)頭の中真っ白。お顔は真っ赤。

 

テンポよく話せないから、いっぱい本読んだり、人の話を(外側から)聞いたりして、言葉をためこんでました。だから、小学生までは、おとなしくてお利口さんに、見えていたらしいし、たぶん、人の気持ちや気配を感じて、相手の期待に応えられる(想定よりちょっとよい評価だったり、怒られる一歩手前だったりも、子どもなりに調整する)子でした。

 

でも、もっと自由に気持ちを伝えたり、相手の顔色気にせず、自分らしく、やりたいことしたいよ〜ともずっと思っていました。

 

親や先生の言うなりやだ。自分らしくなりたい。人生自分で決めたい。

 

高校の時、臨床心理士さんの開く「自己表現」とかアサーティブコミュニケーションとかのセミナーにいったり、学生時代にはアナウンス学校に行ってみたり(→上手に話せるようになるを、勘違い(爆))ディベートクラスに入って、余計落ち込んだり。いろいろ

 

(→あんまり効果ありませんでした。そんな自分探しをしていたこと最近まで忘れてました)

 

でも、20歳でいけばな教室に入って、お花の先生に
「お花と、大いに語り合ってください」と言われて、お花と話し始めたら、す〜らすら。気持ちが出てくる出てくる。

 

それでも、うまく行かずに、「何言ってんだかわからない」という、混沌としたいけばなになる日もたくさんあるけど、それもよし。自分の思いと、花や、受け手の思いがピッタリしない時があっても、それもよし。もし花と自分と周りの人の気持ちがピタッと決まると、めっちゃ気持ち良い!

たまに、そんな「気持ちの良い花」がいけられると、あ〜幸せ!と思います。

 

今、子どもたちや、ハンディキャップのある人、日本語を習い始めたばかりの人といっしょに、「お花DEお話し」をするようになって、改めて思います。

 

 

話さない、言葉がすぐに出てこないからって何も考えてない・感じてないわけじゃないんだよね。いっしょにいけばなをして、心を許してもらえると、いっぱいお話ししてもらえるし、心が通じる。聴き取りやすくなるし、どんな人柄なのかもよくわかるようになる。こどもたちも、向こうからいろいろちょっかい出したり話しかけてくれるようになる。

 

うまく話せない人は・・・

「いっぱい思いがあって、どの言葉を当てはめれば良いかわからない」
「話したいけど、相手が受け止めてくれるかどうかわからなくて不安→緊張する→余計に体がこわばって言葉なんて出てこない」
「言葉自体をしらない」
いろんな理由があると思う。

 

でも、お花はどんな時もその人の状況に合わせて相手をしてくれるし、通訳や仲介役もしてくれる。お花さん、すごい!

 

お花とお話ししながら、いけばなをするのって、本当に楽しいし、思いがけない出会いも気づきもあります。

 

もっといろんな人に楽しさを伝えたいな。そのためには、私はもっと伝え上手にならなきゃ(笑)