謙虚と謙遜の違い

グラジオラスとヒヤシンス。以前は、グラジオラスといえば、「夏の花」というイメージでしたが、今はこの時期にもお目にかかれます。レモン色だと春らしいですね。

fullsizeoutput_41f

 

このお花に出会った時、まず最初に感じたのが

「グラジオラスの伸びやかな茎のグリーンのラインとシャープな葉っぱを生かしたい」ということ。そこで、あえてサイコロの様などっしりとした四角い花器を選びました。

そこまでが私の仕事。その先は、お花さんが心地よく入るところを探りながら、感じるままに手を動かしていきます。ヒヤシンスは、右側に伸びるラインと対照的に左側にキュッとまとめてみました。

最初に見立てた以上に、気持ちよく伸びやかな花になり、人間とお花の良いコラボレーションができました。お花さん、ありがとう。

 

いい花が生けられると、花からも自分からも嬉しさが溢れているので見る人にもそれは伝わります。この時、偉い先生方が褒めてくださるとついつい、謙遜して「いえいえ、それほどでもありません」と、言ってしまいがちですが、それでは自分の価値を低くするのみならず、せっかく輝いてくれた花の価値まで下げてしまいます。内心では「やった!いい花が生けられた!」と、鼻高々にもかかわらず、「そんなことないです」ということで、そのいやらしい姿をオブラートに包んでいる・・・のかもしれません。(かつての私です。。。謙虚そうで傲慢)

 

それでは、花にも、褒めてくださった方にも失礼ですよね。

 

逆に、褒められたことに、調子に乗ったり、驕り高ぶることなく、謙虚な気持ちで「ありがとうございます。」と素直に言えると、気持ち良い空気が流れます。その瞬間、「いけばな」は変わらなくても、いけばなを囲む空気が変わります。

 

なぜでしょう。

 

大辞林によると、謙虚とは「自分の能力や、地位に奢ることなく、素直な態度で人に接する様」と書かれています。

 

現状の自分の状態を認め、素直な態度でいること。意外と難しいですが、目指していきたい心です。

<2月のいけばな教室>

2月14日(火)10時30分〜 いけばな入門! 於 大倉山花屋カフェ ラプティフルール

3800円

2月28日(火)10時15分〜 お花DEお話し  於 大倉山ギャラリーカフェ 夢うさぎ

4500円

<東洋英和女学院大学生涯学習センター いけばな教室の受付が始まります!>

3月1日より、2017年4月からの講座受付が始まります。詳しい日程・受講料・申込方法は、下記フォームよりお問い合わせください。

(4月〜10月半年ごとのお申し込みです。継続してのご受講可能です。

ご経験や受講期間に合わせてカリキュラムに沿ったご指導をいたします。)

火(午後)・水(午前) 六本木クラス

木(午前) 横浜クラス

受講お申し込み

いけばな教室、および体験講座のお申し込みはこちらから。
*講座の日程は、カレンダーをご確認ください。クービック予約システムから予約する