いけばなで気づく、自分の対人関係の「クセ」(1)

Gerbera ガーベラ。以前はすぐに首が下がってしまうか弱い花のイメージでしたが、最近のガーベラは、色も花びらの形も豊富な上に、かなり長持ち。アレンジや花束でも重宝されていますね。

南アフリカで発見されてからまだ100年ほどの、新しい花です。ドイツの植物学者ガーバー(Gerber)さんにちなんで名付けられたそうです。

ガーベラ全般の花言葉は、「希望」「常に前進」。西洋では「cheerfulness(上機嫌、元気)「beauty(美)」

ピンクのガーベラは、日本では、「崇高美」。西洋では「appreciation(感謝)」「compassion(思いやり)」

と言われているそう。花を贈る時に、花言葉を調べてメッセージにするのも素敵です。

 

ーーーー「花言葉ー由来」 のサイトから引用させていただきました

gerbera-communication

 

 

「どの様な思いで花をいけるか」に、日頃のあなたの心の状態があらわれます

今回は、私が花を生けている時に「お、そうか。私はそういう思考のクセがあるのか?」と気づいた体験をお話しします。2パターンあるので、今日はその第1弾。

ある日、お稽古に行った時のこと。とっても大好きなガーベラと雲竜柳の花材があります。

このうねうねした蔓が雲竜柳。ちなみに花言葉は「迅速な対応」お仕事関係の方に送ると喜ばれるかもしれません。

このうねうねした蔓が雲竜柳。ちなみに花言葉は「迅速な対応」お仕事関係の方に送ると喜ばれるかもしれません。

 

「これは、いい花がいけられそうだ。先生やお教室の皆さんにも「さすが!」と言っていただける様いっちょ大胆にやってみせよう!!」

 

と張り切って、ハサミを入れてみたものの、花はその重みで倒れてしまい、思い通りの向きを向いてくれない。枝も、思った通りの形に決まらない。でも、いつものパターンを変えられず、悪戦苦闘しながらもどうにか形に仕上げます。

 

確かに、見た目は大胆に、かつ力強くできています。でも、なんとなくしっくりこない。無理矢理感があって、苦しい感じがします。そういう時は、自分がしっくりしないだけでなく、見る人にも息苦しさを与えてしまいます。

 

そうなんです。花の話を聞かず、「自分の思い」や、「自分の得意なパターン」を優先したために、花が、協力してくれていない。共同作業ができていない、自分中心の独りよがりな仕上がりになってしまったのです。

 

どこを改善すれば良いのか?

そういう時には、一度、初心に帰ります。

自分が好きだから、とか、得意だから普段通にいければ良い・・・のではなく、だからこそ、花をよく観察し、新しい側面を見つける。いつもと同じパターンで作業をするのではなく、新しい角度からアプローチをする。普段やったことがない作業を取り入れて、新しい表現をして見る。

 

その時に、「自分」をよく見せようとするのではなく、「相手(=この場合は花と器)」の話やメッセージをよく聞き、良さを引き出しながら、自分の表現をしていく謙虚な心を持つことで、独りよがりではない、花の心や良さが生かされた良い作品に進化します。

 

これは、相手が「人」でも同じことが言えるのではないでしょうか?

 

子育てやチーム育成で悩んだ時にも役立つ、自分の思考に気づく力

花を、人に置き換えてみましょう。

子育てをしている時、職場のチームをまとめている時、自分の思いややり方で、相手をコントロールしている時はありませんか?私は、あります。ありました。

 

職場では、自分の企画が正しい。これだけ準備し、書類もまとめ上げたのだから当然認められるべき!と強気に出てしまったり。

 

子育てでは、子どものペースや都合を聞かず、自分の価値観を押し通してしまったり。

自分が正しい。正義だと思っている時こそ、相手の声が聞けず、ぎくしゃくしてしまうこともしばしばでした。

 

息子に「それは、お母さんの価値観でしょ。僕はそう思わない」と言われたこともあります。いってくれれば気づけます。でも、言わずに我慢してしまう同僚・お子さんもいっぱいいることでしょう。表面上はうまくいっているようでも、本当の気持ちを言えず、受け止められず、お互いにモヤモヤしてしまっていることもあると思います。

 

でも、ちょっと思い切って、相手の思いを聞いて見る。表情を観察して見ると、相手も「お、今日は私のことをちゃんとみてくれている。気にかけてくれている。嬉しいな。私もお母さんに素直に話してみようかな?」とちょっと心が緩んだり

「あれ、今日はいつものあいつと違うぞ。自分も意見を言うかわりに、少しチームに協力してみようか」と、歩み寄ってくれることもあるかもしれません。

 

相手の声を聞くことで、独りよがりではない、お互いを生かした動きやチームとしてのよりよい動きにつながるのではないでしょうか。

 

今でも、自分の思いだけで走ってしまうことも多々あります。でも、花を触っていると、ふとした瞬間に、「そう言えば、どうして自分はあそこで押し通してしまったのだろう。あの場面で、ふと表情が曇っていたな。今度ちょっと話をしてみよう」と自分で気づけることがあります。

 

花と向き合う、自分の心と向き合う時間は、そういう、普段やり過ごしていたことにふと気づかされることがあります。人に言われると頑なになってしまうことでも、自分の中からの声は、素直に受け取れるものです。もしかしたら自分のよくない部分も見えてきて、ショックを受けるかもしれません。が、「人に指摘されるより」は素直に受け止められることでしょう。

 

自分で気づいたことですから、次に相手に会った時には素直に聞いてみることができるかもしれません。そう簡単なことではないでしょうが、まずは気づけることが大きな一歩です。

 

これは、「いけばな」だけで得られるものではないでしょう。音楽、スポーツ、読書、瞑想・・・いろんなツールがあると思いますので、ご自身にあったツールで「ふとした気づき」を得る時間が持てればよいと思います。
でも、もし特に今はないな・・・と思われたら、ぜひ、いけばな体験にいらしてください。
私の失敗談・経験談(笑い話)も、講座やお教室で「こっそり」お伝えしますね。

 

思考パターン第2弾は、また明日・・・

いけばなコミュニケーション講座

いけばなを通して自己表現をすることは、他者との関わりなど日常で欠かせないコミュニケーションスキルを高め、あらゆるシーンで役立ちます。

ただ花をいけるのではなく、テーマに則り目的を意識しながら花と対峙します。それは自分と向き合う体験となり、様々な気づきを得るでしょう。