新しい景色を見つけよう
デルフィニウム
科・属名: キンポウゲ科デルフィニウム属
和名: 大飛燕草(オオヒエンソウ)
名前の由来は、つぼみの姿が「イルカ=ギリシャ語でdelphis」に似ていることから。和名の「大飛燕草」の由来は、花の姿がツバメが飛ぶ姿に似ていることから。
薄紫のふわふわとした花びらのソフトで爽やかな印象から、花言葉は「清明」。結婚式のブーケにも、「something blue」としてしばしば使われます。(幸せになるために身につける、4つの何かの1つ)
このまま見ていても、ふわふわっと優しい色合いですね。
もうちょっと近寄って見ましょう。
花びらも、薄紫一色ではなく、青が混じっています。しかも、花の中心にも、白い小さなお花が!
後ろ姿に見える、魔女の帽子のしっぽもなんとも可愛らしい。
人間の目は、自分の都合の良いようにしか認識できないので、ちゃんと見ているつもりでも、自分の知っていること、都合の良いようにしか見れません。
好きなもの、興味があるものは、細かいところまでよく気づけますよね。
本当に必要なものを選び抜くために
花をいける時には、まず植物をじっくり観察します。
「花を切るのは、かわいそう」とよく言われますが、ただ、むやみに花を切るだけではなく、じっくり見ながら、ひとつひとつの花のつき方、葉の重なり方を見ながら、枝をよりよい姿に形作るのに必要な線を選んでいきます。
その時に、葉っぱ1枚をとることで、今までその葉っぱの裏に隠れて見えていなかった枝の姿の美しさを見つけ出したり、選び抜いた葉や花の姿が際立って見えてくることがあります。全体を塊として見ていた時には見えなかった景色に気づく瞬間です。
葉っぱや花を、単に減らして「スッキリ」させるだけではなく、「今まで自分の目に入ってこなかった、その花本来が持つ力強さや、美しさ、全体の意思を見つけ出すことが、よい「いけばな」を創り出すということです。
「よいいけばな」には、花の姿の美しさだけではなく、いける人の「心」や「こうありたい」という意思がにじみ出てきます。
植物にハサミを入れていく時間は、自分の心の中の迷いや、心を覆っている薄い膜をを一枚一枚取り除き、心の芯を見つけ出していく作業でもあります。
確かに、せっかく咲いている花を、切ることは勇気がいることです。でも、すでに地面から一度切り落とされているのです。
「切り花」としていただいた命を大切に扱い、本当に必要な枝・花・葉を選び、その花の持つ良さを最大限に生かしきることで、「いけばな」という新しい命を産み出すことができます。
与えられたものの中から、本当に必要なものを選び抜いて、あなた自身もまだ気づいていない新しい景色を見つけ出しましょう。
言葉で読んでいるだけだと「なんだかコムズカシイ」のですが、お花とお話ししていくうちに、自然とコツがわかってきます。
ご本人が新しい景色に「はっ!」っと気づく瞬間は、そばで見ている私も本当に爽快です。目から鱗が、ポロポロと落ちていくのがみえるようなのです。
新しい景色を見つける眼は、必ず誰もが、もっていますよ。
この快感を味わいたい方は、ぜひ「お花DEお話し」にいらしてくださいね。
3月のお教室ご案内
①いけばな入門!@大倉山花屋カフェ ラプティフルール
日時:3月21日(火)10時30分〜12時
場所:大倉山花屋カフェ ラプティフルール
参加費:3800円
②キッズ&親子いけばな(大人のみもOKです)
日時:3月28日 13:30分〜15時
場所:大倉山ギャラリーカフェ 夢うさぎ
参加費:4500円 小学生3800円
お申し込みは、下記フォームまたは、メールでお願い致します。(それぞれ2日前まで承ります)