横浜名流華道展@横浜高島屋

4月19、20日と横浜名流華道展に出展してまいりました。

お忙しい中会場にお運びくださった皆様、写真を観てくださった皆様、本当にありがとうございました。今回は、懐かしい恩師や、先輩。新しくお教室のお仲間になってくださった方とそのご家族・ご友人などなど、「今までいけばなに触れたことがなかった」方も「いけばな大好き!」な方にも、たくさんお越しいただくことができました。嬉しい再会もあり、「花が人をつなぐ」素敵な時間となりました。ありがとうございます。

 

 

120cm四方のスペースを、一人で使うのは初めての経験でしたので、とにかく嬉しくって、のびのび〜〜〜〜っと。

 


昇竜(アリアム)と、スティールグラスという、線が美しい植物を使いました。

実は、この昇竜さん、去年の7月に、生の状態で使ったもの。

とっても立派な花材だったので、大事に大事に、天日干しをして、お部屋にぶら下げて、「いつか、陽の目をみる日」を待っていたのです。

そのせいか、昇竜さんたち、狭いお部屋から飛び出して、「やった〜やっとみんなに見てもらえる♪」と、喜びを最大限に表現してくれました。ウキウキした空気は、昇竜さんたちのメッセージ。

それに負けじと、スティールグラス君たちも「シュルシュル〜〜〜〜」っと空間に気持ちよく美しいラインを描いてくれました。勝手に、ちょうど良い場所で「ピタッ」と決まる。そんな感じです。

いけている私も、楽しくって、気持ちよく手を動かすことができました。それは周りにもジャンジャカ流れ出していたようで、いけている最中も、展示期間中も、心地よい空気が漂っていました。

いけばなは、人と植物の共同作業です。いや、むしろ、植物の声をよく聴いて、植物さんからのメッセージやパワーを表現する、といったほうがいいかも。

植物たちは、自分では動けません。言葉を発して言いたいことを伝えることもできません。でも、それは「できない」のではなく「しない」のだと思います。

植物たちと向き合いながら、自分を通して自然の力、植物からのメッセージを「人間」がわかる形で表現したものが、「いけばな」です。

 

 

そして、そのメッセージを受け止める人がどう感じるかも、自由なのです。

 

目に見えぬものをいけよ。言葉にならない声を聴け。

 

植物に、そう言われている気がいたします。