オトナの遠足@東京都薬用植物園

カラッとした最高のお天気の中、今が花期のケシ・アサを観にお友だちを誘って立川市の東京都薬用植物園に行ってきました。

薬用植物園では、薬務行政の一つとして、薬用植物を収集・栽培しているので、様々な珍しい植物や、漢方・民間薬・精油やハーブの原材料になる植物、絶滅危惧種などをみることができます。

染料・香料になる植物もたくさんありました。

はやる気持ちを抑えつつ、園内をぐるっと見学。

あへん法により栽培の禁止されているケシ。採取されないように、二重柵の中の試験区域で管理されています。この、檻に入っている感じ。もどかしい・・・

育てて良いケシとの違いの説明書きもあります。

ケシというと、ポピーの花のような、儚げなイメージだったのですが、思いの外、花も大きく、背も高かかったです。ちょっと遠くてわかりにくいですね。

こちらは、ヒナゲシ。(「おっかのうえ、ヒナゲシの花で〜♪」を思い出して大笑いでした)

こちらは間近で観れます。

他にも、ヒマラヤなどの高山に分布する、青いケシも咲いていました。
(写真、撮り忘れました。涼やかで可憐な花でした)


イランイラン。精油そのものの香り。香りのごとく、妖艶な雰囲気。

 

八重のドクダミ。かわいい!

シロモジ。クスノキ科。

クロモジ・アオモジ・シロモジは、葉っぱの形や香り、花のつき方、咲く時期が少しずつ違います。

同じクスノキ科の、ローレル(月桂樹)こちらも、香りがいいですね。葉っぱの形も似ています。
(看板だけとって、まさかのモデル撮り忘れ)

 

   

ムラサキシキブ、キササゲ、キンシバイ、アメリカシャクヤク

いけばなの花材にもよく使われます。切り花の状態で、いけばなの材料として見るときと、地面に生えている時では、雰囲気が違います。

ヒスイカズラ。モンスターズインクのサリーのような、見事なマリンブルーになるようです。

まだちょっとグレーっぽい・・・

 


ローズ油の原料。マイカイ。北国の野ばら。海岸に咲くことが多く、実がなるので、浜梨→ハマナス
ハマナスとしての方が知られていますね。

  

黄金色に輝く睡蓮と、ピンクの睡蓮。

今日はお天気が良すぎて葉っぱが若干乾いていましたが、巻葉がなんともかわいい。

雨にしっとり濡れた睡蓮、美しいだろうなぁ。

 

橋の上から覗いていたら、亀さんが次々と顔を出して甲羅干し。餌をもらえると思ったのかしら???

人懐っこい亀さん達でした。

 

ジキタリス

ジキタリス。オモト、福寿草、夾竹桃の仲間です。どれもいけばな素材ではありますが、強毒性。

薬にもなるけど、毒にもなる。植物は、環境や周りの動植物から自分の体を守るために、必要な成分を作り出すのですね。

カカオ。この黄色い実の中に、25個くらい豆が実るそう。

日本には、種子植物・シダ植物を合わせると、7000種類も生息する自然豊かな国です。が、国内の野生植物のうち、2000種類以上(30%)が絶滅の恐れがあります。絶滅する理由が、気候の変動・・・よりも「生息地の開発・園芸目的の採取」だそうです。

植物は、自分の生まれ育った場所で、自ら環境に適応して生息し、子孫を残してきました。その植物の持つ力や栄養をいただいているのは人間です。その上、人間の生命活動で排出された二酸化炭素を吸収して、光合成により酸素を作ってくれます。

植物の恵みをいただいている私たちにできること、いっぱいありますね。

 

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