華展に出展しました (+制作こぼれ話)

毎年夏の恒例行事、横浜華道協会 新進作家展(花笑)@横浜高島屋に出展してまいりました。ご来場くださった皆様、お暑い中、本当にありがとうございます。

今回は、いつも一緒に国際交流センターで、外国の方のための華道体験のボランティアをしているお仲間とご一緒。

お材料や、器を選ぶことから相談したりお花屋さんに花材探しをしに行ったり、と準備段階から楽しみました。

 


私は、右側。ドライ(枯れもの)と、新鮮なお花の組み合わせ。セピア色の中に、くっきりとした赤をポイントにしました。

 

 

「いけばな」というと、生のお花で、一瞬だけの美を連想すると思います。が、今回は、あえて「枯れもの(ドライ)」にした素材をメインに使いました。

 

実は、この枯れもの(ドライ)たち(アリアム昇竜・アリアムシューベルチ・ヘリコニア)も、最初は生で仕入れました。

 

 

アリアム昇竜 龍の様な、頭とうねったラインが特徴です。

 

こちらは、昨年の華展では、生で出展しました。それを、干すこと半年。お天気の良い日には、風通しの良い場所でお日様にあて、雨に濡れない様に、カビない様に大事にカラカラに乾かしました。(ネギの仲間なので、干している最中の匂いが強烈(笑)

 

 


アリアム シューベルチ。 ウニの様な細い線が特徴。先っぽにお花がついているんです。蕾も可愛い。
こちらも、そおっっと折れない様に、潰れない様に、ふんわりカラカラに。

 

 

 

こちら、ヘリコニア。レッドロブスターのハサミの様な、堂々としたいでたち。赤も見事です。それをお日様に当てていくと・・・

 


だんだん水分が抜け、色も黒く変色しながら、変身中!

そして、最後には、作品の中段にある様に、ものの見事に、キュッとしまったシャープなラインになりました。

時間と愛情をかけて、乾かして、新しい素材として創り上げる過程も楽しかったです。
いけばなは、素材との偶然の出会いで作り上げます。その時々でしか表現できない、時間の限られたアートでもあります。

が、その時「だけ」ではなく、そこに行き着くまでの、下準備もあります。時間と愛情をかけて、育てていく。枯れゆく様を眺めて楽しむ。その様子をみていることで、いろんなことを感じます。

また、日常生活の中で出会う植物や風景の美しさ。美術館で出会った芸術作品や、好きなデザインの洋服、工事現場で見かけた面白いもの・・・いろんなものから得たインスピレーションを自分の引き出しに貯めておきます。

その蓄えておいたものと、植物との出会いを組み合わせて「いけばな」にしているのかもしれません。

自分の中で、「想像」していた通りのものを「創造」できることもあるし、「想像」していたものとはかけ離れたものが出来上がることもあります。どれだけ丁寧に、計画し、デッサンをしていても、工業製品の様に正確に再現することはほぼ不可能です。

植物自体が自然界のものですから、こればかりは自分の意思だけではどうしようもなく、その時、その場で得た「空間の力」とか、「直感」とか「植物の力」の影響も受けながら、自分だけではできない、楽しさが溢れ出る作品が出来上がることもあります。

今回の様に一緒に出展してくださった仲間がいることも、楽しさ倍増ポイントです。また、仕上げていく途中には、先生や先輩からの客観的なアドバイスをいただいて、軌道修正します。(いつも、心がけるのは、できるだけ周りの人と、心地よい空気を共有したいということ。客観的な視点を持ち続けること。いけばなの心は、「調和」です。)

いける側に無理な力や、「よく見せたいエゴ」がないと、植物たちものびのびとした表情を見せてくれる気がします。

そんな気持ちが作品からも溢れ出ているといいなぁ。